現在のJリーグが開幕したときには小学生向けの雑誌でも「MFとは、DFとは~」といった説明がされていました。
20年前には聞いたこともなかった「ボランチ」と言う言葉を目にしたのが『フットボールネーション』。
ボランチってなーに?
ボランチとはざっくりいうと、サッカーコートの味方側の範囲、特に中心付近でサポートをするようなポジションです。
コート上のスペースを気にして「がら空き」の場所を作らないようにすること。
そしてパスをだして相手チームを翻弄しつつ、味方をサポートするポジションと言っていいんじゃないでしょうか。
とくに縦方向にパスを出してボールの流れを作る「攻撃の起点を担う」ポジションなので、相手からは当然警戒されます。
たしかに横へボールをパスしている分にはゴールまでの距離はかかりますが、縦にパスされたらゴールまであっという間ですからね…。
味方チームのコート内に「がら空きスペース」を作ると、ボールが相手にわたった後その空きスペースを進めばいいということで大チャンスを与えることになります。
ポルトガル語で「ハンドル」を意味するボランチ。
コートの真ん中でチーム全体をうまく回していくポジションと言うことで、まさに名前の通りですね。
まとめ
サッカー観戦しているとカメラが追うのはたいていボールを持っている選手なので、「サッカー=ボールを追いかけまわすスポーツ」だと勘違いしていました。
村松さんの本にも出てきますが、サッカーはパスをいいタイミングでつないでシュート、ゴールさせる競技です。
ボールを持っている選手をみんなで追いかけまわしたら、ほんとにただの球蹴りになっちゃいますもんね…
ボールがまわってきていない時だからこそ、がら空きの場所を作らないでおく。
選手からの視点はもちろん、上空から見たコートの状況を頭に思い描く必要があります。
サッカーはボールをおいかけるのではなく、シュートまでの道筋を考える戦略スポーツといっていいでしょう。
参考文献
『サッカー子育て術』村松尚登ポプラ社2012年 p58ーp59
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